“和紙染め”
「私が使っている技法は『和紙染め』と呼ばれるもので、和紙を使って素焼きの品に模様や色を付けていく技法です。『和紙染め』は熟練の職人が行う伝統技法で、カヤ(綿の蚊帳の素材)を使い、藍(呉須)の絵の具で、カヤの代わりに日本の職人さんから教えてもらった和紙を使っています。」
“The technique I use is called ‘Washi zome’ which is adding designs and colors to unglazed items using Japanese Washi paper. The traditional technique of ‘Washi-zome’ used by skilled craftsmen is done by applying Kaya (cotton mosquito net material) and indigo blue (gosu) paint. In replacement of the Kaya, I use Washi paper which was introduced to me by another Japanese craftsman.”(原文)
musubi kiln インタビュー記事より https://musubikiln.com/blogs/column/interview-with-an-artist-alyne-ohigashi-tobe-ware
その名ととおり、和紙を使った絵付けの技法です。
和紙を絵柄の形に切り取り、素焼きの上に乗せ、その上から呉須を使って絵付けを施します。
呉須が乾くと和紙を取り除き、絵付けは完了です。
このユニークな技法は大東アリンが、砥部の職人から教えて頂いた方法を独自にアレンジして、呉須の調合や、染付の手法を改良しながら、当時砥部では使われていなかった色や絵柄、グラデーションを表現するために30年近く続けてきました。
和紙を通して絵付けされた絵柄は、和紙が残した皺や、特徴的な柔らかな透明感を表現します。
今現在、東窯で作られているうつわのほぼすべてが、和紙染めの絵付けによるものです。
「私の絵やスタイルは型破りかもしれませんが、それでいいと思っています。私は自分のデザインが好きで、自然環境で見たものを反映しています。私が見ているものは私の脳のフィルターを通過し、それから私の手は私が見たものを表現します」 . それが私にとってはうまくいく方法です。」
“My drawings and style may be unconventional, but I think that’s okay. I like my designs and they reflect what I see in my natural surroundings. The things that I see pass through a filter in my brain and then my hands express what I see. That’s how it works for me.”(原文)
musubi kiln インタビュー記事より https://musubikiln.com/blogs/column/interview-with-an-artist-alyne-ohigashi-tobe-ware
東窯のうつわをお買い求めになる時、ご利用される時、うつわが完成するまでの裏側などを思い起こして頂き、私たちのうつわがお客様の日常でより輝き、日々の食事を特別なものにできれば幸いです。